山と温泉で遊んでいる人のブログ
Hiking台高山系(歩き)

迷岳/台高山系

ゴールデンウィークで世間ではどこも混雑してるにも関わらず,今回の迷岳は誰とも一度も出会わずに歩いた。諸般の事情により一睡もしていない。夜中の2時頃に急に思い立って日帰り山行を決意。

それが祟った・・・地図を見ながら下山開始したにもかかわらず,直後にど派手に道を誤り,紆余曲折の末,布引谷の上流部分に安置されている文字通り「山の神」にたどり着いた。今回の適当な山行計画に懺悔し悔い改めるべき所ではあるが,そのような余裕はない。

美しい新緑に囲まれた迷岳山頂にて

そこから林道らしきものがあったが,少しいくと完全に荒廃し不明瞭となり,仕方なく尾根に引き返した(このダメ押しの登りはこたえた・・・)。記録見ると,もう少し我慢して下れば布引谷コースの林道に出るようだ。ってことは,2009年に布引谷を遡行した時の記録に出てくる林道のことか。さっぱり忘れていた今となっては,情報不確かなまま深入りせずに引き返して賢明だった。

とにもかくにも,迷岳は実に素晴らしい秀峰である。
急峻な岩稜かと思えば,ブナと石楠花の美しい嫋やかな尾根と飽きさせない。
次は布引谷コースと口迷岳で遊びたいね。

駐車場7:35→林道分岐7:50→尾根8:30→890m小ピーク8:40→スメール分岐10:00→迷岳山頂10:50→山の神(布引谷源流)12:10→迷岳尾根へ復帰13:30→スメール分岐13:40→林道終点45:30→駐車場15:20

台高でまだ訪れていない場所で日帰りとなると限られており,迷岳か白髭岳かってことになったが,前者の方が地図を見ると面白そうだったので急遽夜中に決めて用意した。興奮して眠れなかった(笑)ので,そのまま出発したのはいいが,運転中に徐々に眠くなってきて焦った。

早速登山口がわからずgoogle mapのお世話になった。駐車場から登山口まで超近いので助かった。便利な時代になったよ。

林道を少し入り,右に折れて急峻すぎる登りが始まる。よく踏まれているので迷いはしなかったが,いかんせん鈍りに鈍ったこの体躯を持ち上げるのに一苦労した。尾根に出てからは,高度感のある岩稜歩き+登りが始まった。非常に楽しい登山にあること請け合いである。

村が見える ここから岩稜歩きの始まり

結構急峻だがロープ有り(体重を預けて大丈夫??)

890m小ピーク

小ピークを過ぎてからは石楠花のトンネルが始まった。花びらが散っていたが,満開の時分はさぞかし美しいことだろう。自然林が非常に美しく,台高の素晴らしい雰囲気を堪能できた。スメールへの分岐(Colになっている)はテープが有り実にわかりやすい。植林を下るので退屈そうだ。

尾根は嶮しく高度感がすごいが,その分気持ちがいい

看板もある

緑の木々が非常に爽快

眺めも良い

なだらかな尾根道を上り詰めると迷岳に到着した。ほぼ地図やテープを見ることなく登っていた。というよりも能が処理できていなかった可能性が高い。ここまで誰とも会っていない。

開けた迷岳頂上にて

さて,ここからが受難の下山の始まり。

頂上からの下り,どこから上がってたのか,さっぱり記憶になく,短期記憶障害甚だしい。テープが貼ってあったがどうも方角が違う・・・(本当はこちらだろう),しかし怠惰なことにコンパスでマトモに確認すらしていない・・・汗。プロトレックと5万分の1の地図のみしか見ていなかった。

ひとまず直感で広い尾根を下る。後から考えると恐ろしい話しである。
どうも方角が北北西にずれていく。WHY ???
道が悪くなってきた。尾根が違うと判断し,右(東)の谷を越え尾根へ。こちらも谷に次第に下っており,谷は嶮しく水流も多くなってきた。これはダメだ。更に東の尾根へ強引に上がるとテープがあり,無事復帰できたかに見えた。よし下ろう!しかしどうも方角が怪しい・・・けど下ろう!!すると山の神に導かれた。

「山の神」の後ろ姿

ここから東にテープがあり下るも途中から道も途絶え,沢登りの詰めの印かと思われた。実は布引谷まで少々強引に下るとルートはあったようだが,そのような事はろくに調べもせず徹夜でやってきた身にとっては知るすべもなく,流石にセオリー通りに引き返した。沢登りの時に使った道のことを完全に忘れていた。

たぶんこんな感じ

山の神への尾根の分岐

山の神から登りは,少々荒れているが比較的安定した道だった。地図に不明瞭と書かれている箇所は,確かに不明瞭だった!流石である!!無事に飯盛山への尾根へ復帰。合流箇所は木で柵がしてあり,大量のテープが巻かれていたが,登りでは全く気づかなかったのだから,注意力の散漫さがうかがえる。

下りは唐谷への林道を一気に下り,以前唐谷の沢登りで通った道を経て林道終点に出た。K氏が転がり落ちたエピソードのある懐かしい沢であった(当時は洒落になっていなかったよ)。廃墟のリフレッシュパーク横を通って無事に車に戻ってきた。調べてみると2004年の台風で罹災し復帰できぬまま葬られてるいるようだ。もの悲しい話しだ。

林道終点に出た

リフレッシュパーク・・・廃墟

帰りはスメール温泉でぶっ壊れた筋肉を多少なりともほぐして帰ってきた。
アクセルを踏むとミシンを踏んで大変だった。
今年は山と岩に復帰する。有言実行ね。

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