山と温泉で遊んでいる人のブログ
Hiking室生山系

古光山~曽爾高原~倶留尊山

我が人生,初めての単独での山歩きである!

久々に山に行きたいという衝動から奈良県と三重県の県境にある古光山(こごやま)と倶留尊山(くろそやま)を縦走することにした。これらの山は,すすぎで有名な曽爾高原で繋がっている。変化に富んだ,非常に贅沢なコースで,初単独行で我ながら素晴らしいコースを選んだなと感慨深かった。

曽爾村役場前~大峠~古光山~フタカワ~後古光山~長尾峠~おかめ池~倶留尊山~西浦峠~中太郎生バス停(6時間30分)

左;兜岳 右;鎧岳

近鉄名張駅で降りて8時に三重交通バスに乗り,8時45分に曽爾村役場前で降りた。
そこから古光山登山口のある大峠までは車道を歩く。

すぐそこに特長的な容姿の鎧岳と兜岳が大きく見える。
昨晩は熟睡できたためか非常に体が軽く感じ快調だ。
途中の田圃のあぜ道には彼岸花が咲いており,もう秋に入っていることがわかる。

車道を進んでいくと登山口のある大峠に出る。
登山口はふきあげ斎場の門の横にあるのだが,草が茂っていて木の階段があるのに気づかず,真っ直ぐ進み下りに差し掛かってしまった。峠の概念を完全に忘れていた。
まぁ地図のおかげですぐ気付いたけど。登山者いるのか?

牧場が眼下に広がっている(家禽の鳴き声がする)

初めはなだらかな登山道は 50mほど進むと一気に急になった。
しかも滑りやすいので上るのにかなり苦労した。
そこを抜けるとあっという間に尾根へ。
徐々に痩せ,高度感も出てきてわくわくしてくる。

すぐ右手に牧場があるのでひっきりなしに牛の鳴き声が聞こえてきた。
尾根は急な岩稜となるところもあり,そのまま進むと南峰(五峰)に出る。

見晴らしのすこぶるよろしい南峰にて

遠くにこれから目指す曽爾高原と倶留尊山が見える

登山者は私と反対コースのおじさんの2人のみだった。
南峰を辞して痩せた尾根を進んでいくと聳えるような岩峰が待ち構えている。
ここからの眺めは最高 でじっくり景観を楽しみたい。
ここを過ぎれば古光山(一峰)頂上へ。
標高は南峰より低く,また樹木に囲まれているので眺めはあまりいいとはいえない。
曽爾高原が見える。

山頂手前の岩場:結構迫力がある

尾根の眺めが非常に良い

古光山頂からフタカワまでのかなり急な斜面を慎重に下っていく。
ロープが用意されているが滑りやすい場所が多かった。
フタカワから後古光山に一気に上っていく。岩場が続き大変だった。
ロープが多すぎ邪魔になって反対に歩きにくい。もっとロープ減らせ!と心中思った。
後古光山で軽く休んでさっさと下った。

眺望不良の古光山山頂

後古光山への激登り

山頂を越えて暫く下れば草原状の尾根に出る。
遠くには曽爾高原がはっきり見え,すがすがしい気分だ。
そして林道の階段を下ると長尾峠に出て車道と合流。
そこから亀山への道が何故か見つからなかったので道路から曽爾高原駐車場へ入る。

曽爾高原は平日ということもあり老夫婦と赤ちゃん連ればかり。
昼食をとって二本ボソ手前の小屋で入山料500円を払い倶留尊山を目指す。
流石私有地ということだけあって整備された道は迷いようがない。

倶留尊山を出発し三つ岩(897m地点)を過ぎて下っていくと植林された林道に入る。
赤テープが多いので迷わない。このまま下り続けるとやがて民家のある車道に出る。
後は中太郎生(なかたろう)バス停を目指すのみだ。

毎日ここまで登って受付をしているのだろうか?

倶留尊山山頂にて

黄金色の稲穂が美しい

 

バス停の近くの自販機でコーヒーを買った。
ボタンを押した瞬間あることに気付いた。
自販機の内側には虫が大量に死んでいる。汚いし。横のゴミ箱は溢れていた。
値段は普通よりも20円安い。こんな自販機で買うとたいてい賞味期限切れである。
案の定2006年7月20日までのコーヒーだった。
ゴミ箱の 縁に置いといてあげた。気をつけましょう。

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