山と温泉で遊んでいる人のブログ
Hiking台高山系(歩き)

高見山北尾根/台高山系

今日は奈良県の台高山脈北端の高見山とその北尾根を縦走してきた。
火曜日と平日でもあり,登山者はほぼ皆無で緊張感があった。
天気もぱっとしないなか,真剣に地図を読んだ山行だった。
最後の部分で全然目的地とは違う場所にたどり着いたのは予定外だったね。

高見山山頂にて

<行程>
高見登山口~杉谷平野分岐~高見山山頂~天狗山~黒石山~西杉自然遊園~桃俣(7時間30分)

民家の横の登山口

朝4時半に起床。近鉄線を乗り継いで榛原駅(はいばらえき)に6:30に到着。
そこから7:06の奈良交通で高見登山口まで行った(要乗り継ぎ)。
登山口から小峠までは林道が続く。
積雪のことも考えてか,テープが結構高いところに巻いてあった。
特に危険な箇所も無く小峠に到着。ここから急坂を登って高見山頂上を目指す。

11月も半ばということもあって紅葉も終わり落ち葉が積もっていた。
しかし登山道ははっきりしている。
サクサクと落ち葉を踏みしめながらの登りはなかなか気持ちがいい。
しかし11月だからといっても汗はやはりかくもの である。
特にザックの当たる背中部分は仕方がない。
ところが少しでも立ち止まるとたちまち冷えてきて寒くなってくる。
体感温度の差が激しすぎる。

冬は霧氷が綺麗でバスが出ている

たかすみ温泉からの登山道と合流

途中に色々な名前のついた大きな岩が置かれており,それぞれに由来がある。
尾根筋に出ると北には倶留尊山(くろそやま)や曽爾高原などの眺望が良かった。
南には伊勢辻山・国見山と続いていく台高山脈が見えた。

頂上まではあっという間で二時間ほどで着いた。
最初は私一人だったが,その後何人かが登ってきた。
いずれも駐車場のある高見峠(大峠)から。下に何台か車が停まっているのが見える。

岩に様々な名付けがされている

笛吹岩から美しい山並みを見下ろす

まだ10時過ぎだったのでさっさと出発して北尾根を進む。
北尾根は少しマイナーらしく私一人っきり。
細い登山道が確認できるが,季節が季節だけに落ち葉 に覆われているため道が非常に分かりにくい箇所が続く。ただ尾根道に沿って進むだけなのでさして難しくはない。

しかし徐々に枝尾根が現れるようになると地図とコンパスなしでは心もとない。
一応テープは巻いてあるが,鞍部通過のたびに地形図で確認する作業を繰り返した。

天狗山 (993ピーク)を越え,その先の大天狗岩へ。
大天狗岩のそばに巻き道があったが,あえて登った。
藪の茂る岩を登っている自分の姿は端から見ると如何様で あるのか?などと考える。
登った瞬間,北にいい道があるじゃん。
そっから回り込んだらよかったんじゃねーか,と気付く。

北尾根の崩壊場所を通過した

天狗山 眺望は冴えない

大天狗岩から,木が邪魔じゃ

しばらく行くとヒノキの植林地帯に出会う。視界の色が明らかに変わったのが分かる。
私はこういった植林地帯を歩くのはあまり好きではない。
というのは登山道ではない道が結構錯綜しているからだ。今回も危うく間違えて植林奥地に入ってしまいそうになった。この原因はやはり読図力の未熟さにあったと思う。自分の歩く早さを全く考慮していなかったので,現在位置よりもずっと先を歩いていると思い込んでいたのだ。そのため林業者によって作られたと思われる枝尾根に入りかけてしまった。途中で気付いて戻ったので問題なし。

黒石山は周りがちんけな木々に囲まれていて三角点を見つけるのがしんどかった。
このとき丁度昼食時だったので休憩。それにしても寒い!
おまけに汗で手袋がぬれている。手袋の替えが必要といわれる理由を身をもって知った。

黒石山はもっと陰鬱としている

黒石山から893ピークを越えたところまではよかったのだけれども,そこからがどうもおかしくなった。一応テープを頼りに進んだつもりだったのだが差杉峠(さいすぎとうげ)が何故か無い!

少しの間考えたが,谷を挟んで向こう側には東屋を発見。
そういうわけで獣道を強烈な藪漕ぎで強引に北進した。
するとそこには東屋のみならずトイレもあるではないか!
しかも木でできたきれいな階段。わけが分からなくなってきた。だって地図にはそんなこと書いて無いじゃん。

差杉峠を改めて探したが(1.5時間ほど彷徨)結局見つからず。
差杉峠から西へ向かい滝野に 出る予定が,コース変更を余儀なくされた。
しかし道が非常に整っているので観光客が来るのだろうと考え東へ。
おそらく御杖村に出るとにらんだが全くその通りであった。
階段を下ると車道に出くわし,そこには差杉自然遊園と書いてあり一安心。
看板も少し歩くとあったのでそこから国道369号線に合流。
ちょうど雨が激しくなってきた・・・
幸い公衆電話がありタクシーを呼び,榛原まで帰ったが6000円も支払う羽目に。
まぁ到底歩いて帰れる距離ではなかったので仕方ない。

いつか逆のルートで差杉峠を確かめてみないと気が済みそうも無い。
あとどこで間違ったのかも気になる(大体見当はついている)。
だってあんな藪漕ぎする必要なんて全く無はずなのだから。

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