高井バス停~仏隆寺~高城山~三郎岳~石割峠~血原橋~県道28~室生寺~近鉄室生口大野駅(6時間;20km)
三郎岳(三郎ヶ岳:879m)は奈良県榛原町と室生村にまたがって位置する低山である.天気予報によると快晴ということで前日に計画した.す下山するのもつまらないので20kgほどで歩荷トレした.だが下山後,県道のコンクリを歩くのはさすがに脚にこたえた.
三郎岳山頂 二等三角点と共に
近鉄榛原駅から奈良交通で高井まで行き,そこから仏隆寺へ向かう.
仏隆寺への階段下あたりで道が分かれる.道標に従って右へ行く.
近くの山の斜面で工事を しているためひっきりなしに機械の音が聞こえてきた.
道が結構錯綜しているが,道標に忠実であれば大丈夫.
左手にログハウス,右手に池が見えてくるともう すぐ登山口のある小峠である.
そこからなかなか急な斜面が続く.このコースは常に東を向いているので眩しいのが辛い.サングラスを携行すべきだったと後悔 した.鎖場を越えれば高城山(たかぎやま)頂上は近い.地形図では山として認識されていないようだが,頂上には東屋やベンチ,祠や山座同定板があり,晴れていたら眺めは最高さ.
ちょっとした登も出てきた
山頂にある案内板
高城山頂上の祠の前で
山頂を辞し細くなった尾根を歩く.小ピークを幾つか越えてコルに着く.そこから三郎岳への急斜面を登るのだが,所々に張られた固定ロープが自分の頭上に来 ることもあり,邪魔でしょうがない.下腿の筋肉が頑張ってくれた.喋る相手もいないので,「腓腹筋とヒラメ筋の支配神経は脛骨神経で・・・ん?固有背筋ってどうやって鍛えるのか」などと一人で考えながら登っていた.
快晴で見晴らし最高の三郎岳山頂
磨崖仏
頂上手前で反対コースの男性に会い,共にこの素晴しい天気を褒め称えた.本日出会った唯一の登山者である.三郎岳山頂(879m)からの眺めも美しく,感無量であった.積雪はなかったが,霜柱が至る所に見られた.
下りはなかなか厄介で慎重になる必要がある.鎖がずっと伴走しているが落ち 葉でよく滑る.左手に磨崖仏(=自然の懸崖または大石に仏像を彫刻したもの)が見えると分岐に出会う.左が血原(ちばら),右が石割峠である.
石割峠で重大 なミスを犯してしまった.
予定では左に進路をとって石割峠に向かうつもりが,石割峠を意識しすぎていた(?)ためか右へ行ってしまった.その結果石割峠を予定とは逆方向から通過してしまうことになり,小峠に戻るはずがずっと東の県道28号に合流してしまった.
地形図には県道番号は載っていないのではじ めは気がつかなかったが,あるはずのない川が存在していることで気がついた.でもちょっと遅かった.結局そのまま北上して室生寺を経て室生口大野駅までコ ンクリの上を歩き続けた.
懸命に歩いた28号
嗚呼,慚愧に堪えぬ愚行を最後にしでかしてしまった.今回のことを真摯に受けとめ,再発防止策を講ずることに全力を注ぎたい,と偉い人の口真似をせねばなるまい.
人影のない近鉄室生口大野駅
反省:下山してから一般道を歩くときに苦労することが多いように思う.
予定コース以外の場所に下山した時にどのように帰るか頭に叩き込んでおく必要がある.でもそれは難しいだろうから,別に周辺の道路地図をコピーして持っておく べきだろう.思い込みをできるだけ排除し地図に則って判断を下すようにしたい.だが地形図でも道に関しては正確でなく,不十分なことがあることも考慮しなければならない.