10月27日(日)
熊渡6:00→八丁平6:30→一ノ滝8:00→三ノ滝8:40→双門ノ滝9:30→ザンキ平の肩10:15
→河原小屋跡地11:15→聖門滝12:05→狼平12:40(6時間40分)
10月28日(月)
狼平5:30→弥山6:20→八経ヶ岳6:40→明星ヶ岳7:00→日裏山7:35→金引尾根分岐8:20
→金引橋9:35→熊渡10:00(4時間30分)
山での静かな時間を過ごしたいと思い,6年ぶりに弥山川ルートを泊まりで歩いてきた.
このコースは大峯の中で最も素晴らしいコースの一つと思う.
直前まで雨が降っていたため,増水で前半の徒渉に幾分難渋した.
日帰りも十分可能だったが,小屋に泊まってのんびりと山の静けさに身を置いてきた.
残念ながら紅葉は台風で壊滅だったが,自然の美しさを心ゆくまで堪能させてくれた.
100名滝にも選ばれる双門滝
4時半に家を出たら御手洗まで1時間20分で行けた!こんなにも近かったのか!!
河原小屋はどうやら去年の台風で吹っ飛んだらしい.
なんという破壊力!!!!
白川八丁までだらだらと砂利道の登り.水は前回よりも多く感じた.
何カ所かは膝までの徒渉があり,靴を脱いで渡る羽目になった.
前回来たとき,徒渉で横着して滑って浸水した苦い思い出があるので,明らかに無理な場所は裸足で渡った.
伏流水の白川八丁をてくてく歩く
以前はしょぼかったガマ滝が,今日は妙に迫力がある.
右岸の濡れた斜面を登ると梯子が架かっているので,そこから滝を通過する.
弥山ダムを右手に見ながら,うまい具合に架かっている梯子を渡る.滑りそうで怖い.
それにしてもようこんな場所に架けましたなあ!
ガマ滝・・・水量が多くて結構迫力がある!
弥山ダム
濡れてて滑っていきそう
以前徒渉して見事に滑って浸水した場所,今回は裸足で渡ってQOLを維持できた.
その後も何度か徒渉を繰り返し,ゴーロ帯を乗っ越していく.
ステミングを多用したら楽に登れる.沢靴があれば心置きなく登っていけるが・・・
トラバース箇所を通過したら,その上に架かっている橋を渡って滝を目指す.
少し足捌きが必要で,なかなか楽しい沢歩きができること請け合い!
右岸には岩壁が聳えている
右の岩をトラバースして超える
こんな風に杭が打ち込まれてる
暫くしてようやく一ノ滝と二ノ滝に到着.水量が多くて,細かい水しぶきがかかる!
吊り橋を渡って対岸に移り,滝の高巻きが始まる.
下が一ノ滝,上が二の滝
高巻きにもちゃんと道があるし,標識もあり迷うことはない.
でも久々の急な登りは足に来る.大腿四頭筋が少し攣りそうになって,休み休み登った.
普段足を上げる動作なんてあんまりしないし・・・.
三ノ滝は登山道から直接は見えないから,踏跡に沿って横道へそれる.
滝壺まで行けるが,面倒なので少し遠くから拝むだけにした.真夏なら気持ちよさそう.
三ノ滝
三ノ滝を超えてからは,鉄梯子の連続.時折岩場に腐りなんかも出てくる.
誰でもハシゴマスターになれる!一気に高度を稼げるし,途中の景色も素晴らしい.
新しいハシゴは安定感が違う.でも滑ったらやばい箇所もあるので気をつけて.
ハシゴをひたすら登り,鎖場をよじ登り,歩き続けるうちに双門滝を眺められる仙人嵓前のテラスに到着.
二本100名滝といわれるだけあって,一度は眺めておきたい.
上流に近いからか水量はそこまで多くはなかったが,ほどよく紅葉した周りの風景と相まって美しい.
途中の鎖場から.眺めいいわ~
双門滝をバックに@仙人嵓テラス
テラスから跡は沢から離れ,高度を上げていくとザンキ平の肩に到着.
この変でも足が攣りそうになった(((( ;゜Д゜))) 運動不足なのかなあ・・・
ここからは沢筋までひたすら下り.登ってきた苦労が一気に無に帰るような気がする.
途中,下りのある谷を何カ所かよぎった.一部崩壊していて面倒だった,
ザンキ平の肩.直上すれば迷ヶ岳に登れるらしい
橋を渡って下っていくよ(振り返ったとこ)
途中の登山道からの眺め
ようやく河原に降り立った.そこからは登山道は不明瞭で,何度も徒渉を繰り返す.
徒渉ポイントには概ねテープが張ってあるが増水しているしあんまり役に立たない.
クライミング力が生きてきますわ!ルートファインディングもとても重要だと改めて思った.
以前はルートがわからず無視して川の中を歩いたなあ~
河原歩きが始まる
河原小屋は看板のごとく完全に消え去っていた.
このボルダーを乗っ越していくのは少々骨が折れる.単にめんどくさい.
それにしても自然の力は恐ろしいものだ!
河原小屋跡地・・・崩壊して跡形もない.ボルダリングできるよ!
崩壊地を抜けたら,沢の二股を目指して再び河原歩きに戻る.
二股に到着したら,一応地図で方角を確かめ右俣へ.
ちょうど左岸にそってハシゴやら鉄杭やらが見受けられる.
終盤のお化けあぶみを攻略したら,聖門滝を左に見ながら鉄杭を水平トラバース.
無事に抜けたら,右岸へ最後の徒渉を行なってそのまま狼平へたどり着いた.
右俣へ・・・完全に沢登りで泥臭い(´Д`;)
おばけアブミ・・・よく取り付けたな!!
狼平の素晴らしい小屋,なんと二階建て!
小屋はやはり建て付けが意外に良くて,すきま風はほとんど無く快適だった.
まだ12時過ぎだが,今回の山行は泊まってのんびり山を楽しむことなので予定通り泊まることにした.
同じ弥山川ルートの登山者らはみな通過していくため,結局貸し切りの小屋になった.
まあ予想通りなんだけど.娯楽用品を持ち合わせてなかったが,なぜかゴルゴ13が置いてあった.
ありがたく感謝しながら時間潰し・・・既知の内容だったのが少々残念だった.
小屋から沢を振り返る
銀マットと毛布も置いてあった!なんて快適な小屋なんだ!!
17時過ぎに飯を食った.寒くなる前に寝たいと思い,持ち合わせのトリアゾラム(ハルシオンR)を飲んだ.
一気に眠くなって6時間爆睡できた.睡眠薬は素晴らしい!笑
0時頃に目が覚めたが,再び4時半まで眠ることができた.