山と温泉で遊んでいる人のブログ
Hiking台高山系(歩き)

鯎谷高~父ヶ谷ノ高~国見山周遊/台高山系 2 of 2

天気が回復し美しい,気温もほどよく下がって快適に歩けた一日だった.深山幽谷を心ゆくまで堪能できるコース.だが,下る尾根が一つでも異なると道迷いしやすいコースでもあった.

対岸は仙千代ヶ峰(1099.6m)の稜線

美しい台高の山々の写真を沢山掲載しておく.

夜間は雨が結構降っていたものの,朝にはすっかりやんた.ガスのかかったテン場で朝食を済ませ,水を最大限補給して出発.昨日と打って変わって気温が下がって,長袖シャツ+フリース+ジャケットの出で立ちで出発した.

雨はやんでいたので撤収に苦労しなかった(6:47)
縦走はテープが増えた(6:59)

山ノ神ノ頭までの尾根は小ピークによるアップダウンや高度感のある尾根が続く.「●●高」とつく場所はやはり急峻なピークで,体力を削られて到着する.名を持っているほうが嬉しい.

ここは直登(7:08)
ルートファインディングが大切(7:16)
境界標が縦走路の目印(7:22)

このあたりの縦走路は台高の山深さを忌憚なく発揮している.よくもこんな場所に境界標を設置したものだと感心する.

1125mピーク付近(7:37)

台高主稜線だけあってヒメシャラ林も踏み跡が明瞭で,疎になっている部分がはっきりしいる.まだ人の歩いているバリエーションと言う感じ.

ヒメシャラブッシュも歩きやすい(7:44)
1125mピークの次の小ピーク(7:47)

西に方向を変えて湯谷ノ頭を目指す.父ヶ谷ノ高ほどの迫力は無かったので,写真を撮って通過した.

湯谷ノ頭(7:58)

湯谷ノ頭から山ノ神ノ頭までは地形図からは想像がつかないような険しさがある.とはいうものの,一つ一つ丁寧にこなしていけば山ノ神ノ頭へたどり着く.

谷が深い(8:02)
昔こんな場所を通った記憶がある(8:07)
何時設置されたものだろうか(8:15)

山ノ神ノ頭で山名プレートがいくつか飛ばされたりで散在していたので,まとめておいた.私にできるのはここまで.ラミネートは穴開け部が完全に破れていた.小休止して出発した.気温が低く,水の減りが昨日と全然違う.余裕過ぎ.高低差も昨日よりも小さく,負荷が小さいのもあるだろう.

山ノ神ノ頭にて(8:25)
比較的広い山ノ神ノ頭(8:25)

しんどさ的には,ダントツで父ヶ谷ノ高>湯谷ノ頭>山ノ神ノ頭といった感じだろうか.

山ノ神ノ頭からの急坂を下った(8:30)
父ヶ谷越;山ノ神ノ頭の北側のコル(8:41)
父ヶ谷越はなだらかなコル(8:41)
ヒメシャラブッシュも道がしっかり(8:47)

馬の鞍峰へは分岐は流石に看板が掛かっていた.これがないとGPS無しではかなりルート取りが難しいだろう.できるかと言われると自信ない・・・.今回は分岐を尾根に沿って直進した.広くて快適な尾根だった.

馬の鞍峰へは分岐を左へ下る(9:07)
分岐を直進した尾根はなだらかで快適(9:14)
しっとりとした気持ちのいい縦走路(9:28)

林道が近づいてきたからか,檻やワイヤーなど遺構が出てきた.

空の檻(9:32)
少し明るくなってきた(9:32)
錆びたワイヤー;林道が近い(9:37)
ブッシュの合間を縫って林道で直進(9:37)

木々を分けるとかなり明瞭な踏み跡があるので,方角を外さなければ問題無いだろう.

網の残骸に沿って進む(9:39)
ヒメシャラにそって進む(9:42)

林道へ降りる箇所の最後というものは大抵危険な印象なので,10mのお助けヒモ(ケブラー繊維)を持ち歩くようにしている.今回も必要かと思ったら,丁寧に電線でフィックスを張ってくれていた.ゴミのようにも見えるが.

林道へは電線がロープ代わりに残置してあった(9:43)

父ヶ谷林道に降り立った.

崩壊した父ヶ谷林道の南;牛鬼淵方面(9:44)
環境庁は1971年から2001年1月まで
木漏れ日のヒメシャラ林(9:47)
ガスが晴れてきた!(9:50)
道が続いている(9:54)
山火事用心なら禁煙しろ(笑)(9:59)

尾鷲営林署は1950年から1992年,その後亀山営林署に尾鷲営林署を統合され三重営林署に改称されたとある.

尾根を北東へ進む(10:14)
対岸に鯎谷高が見える(10:16)
国見山からの尾根がみえる(10:20)
開けて展望が得られる場所が増えてくる(10:20)
気持ちのいい尾根がずっと続く(10:30)
1190mで方向を東にかえる(10:32)
歩いてきた縦走路が見渡せる(10:42)
宮川貯水池が見えてきた(10:47)
林をここで抜ける(10:48)
巨岩の向こうに尾根が続く(10:49)
右に巻き道があった
手前が鯎谷高からの尾根,奥が仙千代ヶ峰からの尾根(10:54)
道は上でも下でも良い(10:58)
崩壊地の縁を歩くと楽だった(11:06)
崩壊地の開始地点から林の中へ(11:10)

崩壊地からブッシュを超えると国見山への明瞭な登山道が出てきた.テープを辿って行くと山頂に出る.展望は皆無だけど,雰囲気が良かった.

国見山への快適な尾根;テープ豊富で迷わない(11:15)
ピークは近い(11:17)
静寂の国見山1283mの三等三角点(11:18)

レストしてから国見山を辞して下山開始.展望が良いので雰囲気はいいけど,バリエーション的な要素はあるので,山慣れしていないとルートファインディングが怪しくなるかもしれない.

国見山から下山開始(11:23)
テープはあるがバリエーション要素高め(11:27)
林業の遺構がここにも(11:42)
100年前はどのような姿だったのだろう(11:42)
境界標をひたすら追っていくのである意味楽(11:59)
大岩を巻いて下る箇所が少し迷いやすいか(12:18)
見返すとこんな感じ

大岩を巻いて下ると明瞭な登山道がまた出てきた.巡視路が近い.

実に快適な登山道になってきた(12:23)
ここの檻もからだった(12:31)
檻を過ぎると巡視路の看板が(12:31)
山中に聳えるNo.6鉄塔(12:33)
No.7鉄塔に向かって下る(12:35)
平凡な(よく管理された)植林に入った(12:37)
縦走路を振り返る(12:40)
本当に快適すぎてどんどん歩ける(12:42)
No.7鉄塔の下から樹林帯へ(12:47)
出た!林道の文字!!(12:51)
比較的新しい伐採に見える(12:59)
倒木を超えるのは少々骨が折れた(13:09)
植林を抜け一気に下り始める(13:20)
ここにも林業の遺残が!(13:22)
夏はかなり不快だろう(13:27)
貯水池が近くなってきた!(13:33)
林道が見えてきた(13:51)
ここが巡視路入り口だよ(13:53)

なんだかんだ言いつつ水を飲んだけど,結局800mLほど余ってしまった.

気になるハイキング案内(13:54)

個人的には大杉谷村のMn鉱山跡が気になる.大杉谷村にはMn鉱が二つ存在したとのデータがある.このハイキングコース,沢登り以外でどれほど歩かれてる?

大和谷橋(13:54)
ダムに向けて林道を歩き続ける(13:55)
ハイキング用の駐車場(13:58)
楽勝ハイウェイ(14:13)
実は先ほど通ってきた鉄塔が二つ稜線にある(14:22)

軽量化のため,途中の林道で残りの水を全部破棄した.宮川ダムも近いので問題なかろう.

崩壊しつつある(14:28)
ダムの反対から帰ってきた(14:38)

帰りは奥伊勢フォレストピア(奥伊勢宮川温泉)に初めて訪れた.スメールも良いが,こちらの温泉も施設として整っていてなかなか良かった.行きは伊勢湾,帰りは高見山トンネルを経て下道で帰ってきた.

奥伊勢フォレストピア
click to enlarge

フォレストピアから車で進むと総門山(948.5m)の登山道があることを今回知った.この山,実は大台ヶ原の日出ヶ岳から堂倉山,仙千代ヶ峰をへて尾根で繋がっていて,林道を何度か横切りはするけど超ロングトレイルの縦走ができる.快適性は知らないけど・・・前から気にはなっているルートである.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

18日に泊まったフェアフィールド三重おおだい.二年半ぶりに泊まった.相変わらず快適で良い立地.ウェルカムギフトでゆずサイダーを頂戴した.山には持って行けないので飲んでしまった.

運転後の疲れた身体に染み渡った
シングルのほうが布団が軽くてよい気もする

朝も夕もレストランがないので,例によってマックスバリュ大台店で購入した食料品をロビーで食べる.なぜか幸せがこみ上げてくる.

マックスバリュのおかげで食料にありつける
x