天気が回復し美しい,気温もほどよく下がって快適に歩けた一日だった.深山幽谷を心ゆくまで堪能できるコース.だが,下る尾根が一つでも異なると道迷いしやすいコースでもあった.

美しい台高の山々の写真を沢山掲載しておく.
夜間は雨が結構降っていたものの,朝にはすっかりやんた.ガスのかかったテン場で朝食を済ませ,水を最大限補給して出発.昨日と打って変わって気温が下がって,長袖シャツ+フリース+ジャケットの出で立ちで出発した.


山ノ神ノ頭までの尾根は小ピークによるアップダウンや高度感のある尾根が続く.「●●高」とつく場所はやはり急峻なピークで,体力を削られて到着する.名を持っているほうが嬉しい.



このあたりの縦走路は台高の山深さを忌憚なく発揮している.よくもこんな場所に境界標を設置したものだと感心する.

台高主稜線だけあってヒメシャラ林も踏み跡が明瞭で,疎になっている部分がはっきりしいる.まだ人の歩いているバリエーションと言う感じ.


西に方向を変えて湯谷ノ頭を目指す.父ヶ谷ノ高ほどの迫力は無かったので,写真を撮って通過した.

湯谷ノ頭から山ノ神ノ頭までは地形図からは想像がつかないような険しさがある.とはいうものの,一つ一つ丁寧にこなしていけば山ノ神ノ頭へたどり着く.



山ノ神ノ頭で山名プレートがいくつか飛ばされたりで散在していたので,まとめておいた.私にできるのはここまで.ラミネートは穴開け部が完全に破れていた.小休止して出発した.気温が低く,水の減りが昨日と全然違う.余裕過ぎ.高低差も昨日よりも小さく,負荷が小さいのもあるだろう.


しんどさ的には,ダントツで父ヶ谷ノ高>湯谷ノ頭>山ノ神ノ頭といった感じだろうか.




馬の鞍峰へは分岐は流石に看板が掛かっていた.これがないとGPS無しではかなりルート取りが難しいだろう.できるかと言われると自信ない・・・.今回は分岐を尾根に沿って直進した.広くて快適な尾根だった.



林道が近づいてきたからか,檻やワイヤーなど遺構が出てきた.




木々を分けるとかなり明瞭な踏み跡があるので,方角を外さなければ問題無いだろう.


林道へ降りる箇所の最後というものは大抵危険な印象なので,10mのお助けヒモ(ケブラー繊維)を持ち歩くようにしている.今回も必要かと思ったら,丁寧に電線でフィックスを張ってくれていた.ゴミのようにも見えるが.

父ヶ谷林道に降り立った.






尾鷲営林署は1950年から1992年,その後亀山営林署に尾鷲営林署を統合され三重営林署に改称されたとある.















崩壊地からブッシュを超えると国見山への明瞭な登山道が出てきた.テープを辿って行くと山頂に出る.展望は皆無だけど,雰囲気が良かった.



レストしてから国見山を辞して下山開始.展望が良いので雰囲気はいいけど,バリエーション的な要素はあるので,山慣れしていないとルートファインディングが怪しくなるかもしれない.







大岩を巻いて下ると明瞭な登山道がまた出てきた.巡視路が近い.


















なんだかんだ言いつつ水を飲んだけど,結局800mLほど余ってしまった.

個人的には大杉谷村のMn鉱山跡が気になる.大杉谷村にはMn鉱が二つ存在したとのデータがある.このハイキングコース,沢登り以外でどれほど歩かれてる?





軽量化のため,途中の林道で残りの水を全部破棄した.宮川ダムも近いので問題なかろう.


帰りは奥伊勢フォレストピア(奥伊勢宮川温泉)に初めて訪れた.スメールも良いが,こちらの温泉も施設として整っていてなかなか良かった.行きは伊勢湾,帰りは高見山トンネルを経て下道で帰ってきた.

フォレストピアから車で進むと総門山(948.5m)の登山道があることを今回知った.この山,実は大台ヶ原の日出ヶ岳から堂倉山,仙千代ヶ峰をへて尾根で繋がっていて,林道を何度か横切りはするけど超ロングトレイルの縦走ができる.快適性は知らないけど・・・前から気にはなっているルートである.
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18日に泊まったフェアフィールド三重おおだい.二年半ぶりに泊まった.相変わらず快適で良い立地.ウェルカムギフトでゆずサイダーを頂戴した.山には持って行けないので飲んでしまった.


朝も夕もレストランがないので,例によってマックスバリュ大台店で購入した食料品をロビーで食べる.なぜか幸せがこみ上げてくる.
