しぶりに山岳部メンバーで山に行った。
氷ノ山(1509.8m)にも徐々に秋の気配が感じられるようになっていた。
美しい縦走路(こしき岩の上から)
<行程>
駐車場~東尾根登山口~東尾根避難小屋~氷ノ山山頂~こしき岩~氷ノ山越~地蔵堂~駐車場(5時間30分)
東尾根登山口から入山したが,やはり十月だけあって入山直後から汗ばむような不快さは全く無く,気持ちのいい出だしだった。まだ紅葉には早く,所々が色づき始めているといった感じだった。
東尾根避難小屋から山頂までは「なだらか」という意味においては非常に歩きやすかった。氷ノ山という山はやけに湧き水が多く,山の斜面のあちこちから水が出てきている。そのため登山道は不快なほどドロドロでまるで沼のような箇所もあった。足が抜けなくなったときの不快感,足が抜けてからドロドロになった靴を見たときの不快感は上りにも下りにも付きまといました。
徐々に山頂に近づくに従って周囲の木々も低くなっていき風がまともに当たるようになってきた。太陽が顔を出しているときは暖かく感じたのだが,雲に隠れるとすぐに肌寒くなり震えてきた。山頂で休憩したときなんかは吹き上げてくる風を直撃し寒さのあまり凍えていた。因みに私の服装は半袖の少し厚めの夏用シャツと長袖カッター。その上にウィンドブレーカーであった。これでは少し辛く,せめ てあと一枚フリースか何かをザックに忍ばせておくべきだったと後悔する次第。夏と秋の違いを身をもって体験でき,勉強になってよかったと思う。
山頂を過ぎた後もひどい道が続き苦労した。 下ってすぐのところにこしき岩があった。甑(土器の一種)であろうか。 単調な平地歩きばかりだったので少し何かをよじ登りたいという衝動に駆られ登った。 岩からの景色は山頂からのものよりも断然良かった!
登山道は何分道が悪いのでつるっと足を滑らせている人が続出。本当に滑るので結構神経使う。そんな悪路も終わりに差し掛かり,滝の音が聞こえてくる。先に見えるのが不動滝,地蔵堂を越えて福定親水公園の手前にあるのが布滝。どちらも景観がよろしくなく,いまひとつ。布滝を過ぎれば福定親水公園はすぐそこで,そこから車道を歩いて駐車場まで引き返した。
今回の山行は非常に楽だった。次の日も疲れが無く,体が活性化していたくらい。これがまさしくハイキングであろう。そういえば8月の終わりにもこれくらいの軽い山行があったのだけれども,前日の睡眠不足が祟って喘いでいたのを思い出した。やはり「ねむり」は大切。