山と温泉で遊んでいる人のブログ
Hiking台高山系(歩き)

白髭岳周遊

後輩と山登り(^o^)
白髭岳を東谷ルートから登り,切原,ショウジ山と時計回りに縦走してきた。
いや-最後の777mピークから忠実に尾根をたどった末,地獄を見た!!

どうして皆悉く等高線の急な谷をルートに選択しているのかが身にしみてわかった(笑)

白髭岳が高々と聳える

【行程】
林道駐車場(東谷出合登山口)8:30~名も無き滝9:20~尾根10:20~小白鬚岳10:50~白髭岳11:35~檜の巨木(1222m)12:35~切原13:45~ショウジ山14:30~777m 15:00~古い川沿いの道16:22~林道17:15~駐車場17:25(8時間55分)

林道から登山道に入り,暫くして沢筋に入った。結構急だった。
適当に沢筋を登っていると,テープがなくなりふとおかしいなと思う。
どうやら右岸に登山道があるというのは滝に出会って知った。

東谷のガレ場

東谷にかかる小滝

小滝から正規の登山道に合流して高巻きとなり,滝の落ち口付近に出た。
最後の水場から分かれて谷をひたすら上り詰め,尾根道へ上がって休憩した。
そこからは緩やかな尾根を小白鬚岳へ登る。風が吹いて心地よい。

尾根に出た

美しい尾根道を小白鬚岳へ登る

小白鬚岳の直下は比較的開けて日光がガンガンに当たって暑かった。
基本的に展望のよろしくない小白鬚岳だが,部分的には開けていた。山頂で小休止。

小白鬚岳にて

展望はこの程度

小白鬚岳からの下りが思ったより急できつい。
尾根は岩稜となり両端は切れ落ちて高度感がある。
所々非常に急峻となるが,手足が使えるので案外楽に登れた。

特段難しいわけではない

山頂の記念碑と三角点

白鬚岳からは南のショウジ山のモノレールの軌道が見える。
白鬚岳から東へ伸びる尾根に入り,すぐに中奥への分岐を左手に見ながら直進。
緩やかに南へ進む。ブナやヒメシャラの尾根道が登り以上に美しい。
これは周回ルートを採用して正解だった。

登りとは植生が変わり雰囲気が違う

地形図には現れない微妙な小ピークを全て踏んでいく。
台高特有のこのパターン,昔台高山系を高見山から大台ヶ原まで縦走した時を思い出した。
特に弥次平峰とか馬ノ 鞍峰あたりね。

巨大な檜に圧倒される

高低差はそんなに無いのに,遅々として進まない。
いっこうに距離が伸びない。1168mのピークにケルンが積んであった。
切原1132mは比較的広い山頂で,確かに「原」と名が付くだけのことはある。
ここで尾根は大きく西へ進路を変える。南東に延びる尾根が気になった。
入之波から伸びる林道へ通ずるのだろうか。

1168mのピークへの尾根

切原からの緩やかな尾根

徐々に針葉樹林帯(植林)となり,雰囲気が胡散臭くなってきた。
標高はまだまだ高く,左側は結構高度感がある。
ここまで植林されていることに驚いた。
ショウジ山には林業用トロッコのレールが来ていた。
地図を見るとここでレールに沿って下るとあるが,6月という季節柄,ブッシュが厳しい。
茨が痛い。レールの上を歩けるかと思ったが厳しかった・・・

先もどうなっているのかわからないので,ネットで散見されるGPSログにあるように777mピークに向かって尾根を歩くことにした。

植生が変わった

ショウジ山のモノレール

尾根は比較的テープはある。が,徐々に荒れてきて一般登山道とは呼べない代物だった。尾根から最後は北へ折れる。GPSとテープが一致していた。

コースは伐採地の中を通り,傾斜が異常なほど急峻であった。
しかも倒木が実にうっとうしい。日当たりが良く,木材の発育がいい。
巨木が切り出されている。写真で見るより圧倒的に傾斜があるよ。

この岩に向かって降りる

立派な植林帯

下っている内にテープを見失った。ただ最後まで尾根を突き進んでいったら神之谷川の左岸(上流に向かって右)にかかる道(国土地理院地形図の点線)に出ると判断し強引に下る。沢が見えてきた辺りで,綺麗なジップロックに入った登山地図を落とし物として発見。当方,手にとって拾っている余裕無く,遠目に観察して進んだ。写真を撮る余裕すらなくなっていた。平坦な道が見えたが,岩があり降りる場所の選定に時間を食った。

古い石垣の道に降り立った

これで無事に山行終了・・・

と思いきや,堰堤手前で道が崩壊しており両岸とも越えられない(汗)
ここに来て高巻きかと思うと非常に気分が滅入った。

堰堤手前が厳しく進めない

しかも中途半端に巻こうとすると崖で全然降りられないので,結局堰堤よりもずっと奥まで進み,なんとかテープが貼ってある谷筋を下る道へトラバース出来た。ロープがあれば懸垂下降して,堰堤上部の沢筋に降りて終了なのだが,こればかりは仕方ない。下山はGPS様々で,かなり役立ってくれた。GPSが無いと相当苦労したかもしれないと思うと恐ろしい。

たぶん同じ道をトレースした人はそれなりにいそう

というわけで林道の橋が架かる箇所に出てきた。
林道を引き返し,程なくして駐車場に出た。

ここから出た(登るとしても相当退屈だな)

結論
GPS最強伝説

下山地点に橋があるはずなのに,地形図では東にある。
地形図の誤りが簡単にわかる時代になったことに感激する。

帰りは中荘温園に駆け込んだ。テンパった後ゆえ超気持ちがいい(笑)
数年ぶりに王将でたらふく食べて,帰路についた。コスパ良すぎでしょ。

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