MürrenからGimmelwaldへ至るフェラータを歩き,そのままGimmelwaldの岩場を訪れた。フェラータは3時間程度と長くはないが,トラバースやチロリアンブリッジなど飽きさせない内容で楽しめた。
岩場の易しいエリア(Sector B)は日光直撃でチョコレートが流れだし悲惨なことになった。高難度のエリア(Sector A)は,挑戦者にっては最高の壁になるだろう。13~14dだから相当レベル高くないと厳しいから私には無理だな。
RPしてJungfrauを眺めたら格別だろうよ
本日も非常に晴れ渡り,美しい山並みと街並みを拝見した。御利益がありそうだ。標識に導かれながら村の中心部から50mくらい下るとフェラータの取り付きに到着する。パラグライダーで飛び立つ人が近くにいた。
朝日に映えるMürrenの村
スタート:壁にワイヤーが張ってある!
Stechelbergシュテッヘルベルクの村が見える
高度が結構ある
抜けたら結構大変な目にあうね
出だしはトレッキングだけど一応ワイヤーが張ってある。シュテッヘルベルクの村が見えてきたらトラバースが始まる。高度感がなかなか気持ちいい。60mロープ,ギア類,水など色々詰め込んだザックを背負っていると,結構重心が高くなるので緊張した。
ひたすらトラバース
ワイヤーブリッジなんて代物は全くの初めてだがなんてことは無くクリアした。チェストハーネスはあった方がいいかもね。村の人たちが協力して作成したようで,プレートが随所に打ち付けてあった。日本でもフェラータ作って若者取り込めないかね。危険だーとかで瞬殺でポシャりそうだな(笑)
右に滝がある。落ちて転がれば数百m転落する
どんどんと高度を下げていく。といってもまだまだ高度はある。連続するハシゴを下り,小さなワイヤーブリッジを渡ると樹林帯に入り,安定して歩ける場所が多くなってきた。最後に吊り橋を渡りきると,Gimmelwaldの駅の裏に出た。橋の頭上をロープウェイが通過していく。2時間30分ほど。
ハシゴの下りは楽だった
ちょうどいい緊張感が心地よい
最後の佳境
Gimmelwaldに到着
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Gimmelwaldは更に静かな村だった。無人の売店でジュースを買い休んだ。炭酸が染み渡った。
疲れ果てている
花も山も美しい
ここから1人離脱して,我々は岩場に向かった。ここらの家畜は山羊じゃなくて牛だった。強烈な日差しで体が痛い。のどが渇く渇く。所々にある水場は最高に旨い。
水が豊富にある
右の車道を下っていく
右の岩場の更に奥が今回の岩場
車道が林道へと変わり,更に奥へ進む。トポにあるようにベンチ横にsector Bへの踏み跡があった。岩場の基部に着いたが,どうやらエリアはもっと左のようだった。踏み跡があるが,草が伸びて邪魔でしょうがない。直射日光と草が体力を奪っていく。50mくらいトラバースしたか,ようやくボルトやルート表示が出てきた。全体的に傾斜がないので,草が引っかかっていたりとやや汚い岩場に思えた。登っている人は少ないのか。Sector Bは伊豆城山の南壁のような感じっていえばわかりやすいか。
標識横から登った
ひたすらトラバース・・・日差しで焼き殺されそう
ロケーションは最高の岩場
ようやく踏み跡も明瞭になってきた
日陰がない・・・暑い。記念すべき第1本目はZ’Vieri (6a+)。25mくらいはあるか。暑すぎて写真を撮る余裕がなかった(笑)下部が意外といやらしく,スローピー。上部はガバカチフェースとなる,OSしてのポジショントークだが,意外と面白いルート。なんとかOSしたが,乗り込みで足が痛い。
Z’Vieri (6a+)
Die Sau die (5c)
2本目はFreistosis (6b)。さっきより更に悪い。中間部のスローパーでの乗り込みはちびりそうになった。傾斜がないが,やっぱり慣れてないと怖い。上部のカチフェースで足が猛烈に痛くなったが,なんとか耐えてFLした。満足終了。
ザックの表のポケットに入れていたチョコレートが水のように滴っていた・・・。ザックの中だったらと考えると恐ろしい。だが被害は小さくなかった。暑さが厳しいのでSector Aを拝みに行くことにした。
トラバースして谷を渡り,そこから登っていく。林道から登ってこられるので,少なくとも夏はSector Bもここからアプローチしたほうがずっと楽に思った。下から見上げるとちっぽけに見えたが,何の何の,取り付きに来たらすごい圧倒感でとうてい登れそうにない。しかし誰もいない貸し切り状態。何という贅沢だろう。
Gimmelexpress (8c)
美しい岩場なのでちょいグレードに幅があればなあ
Gimmelexpress (8c)を触ってみた。2ピン目でいきなりランジ・・・ガバだが力不足で保持できず。なんとか上がるもクリップのための保持する力が到底なく終了した。おいそれとこんなルートには触れられないから楽しかったよ。
下から見上げるSector A
水がなくなってへとへとになって村に着いた。水場で飢えを癒やしたあと,チョコレートザックを洗った。ううん,あんまりとれないなあ。日本に帰ってシャワーのお湯をかけたらどんどん流れ出た。トポもチョコレート臭くなっている。
美しいトレッキング道を歩く
村の外れからの眺め
夜はホテルで食事をした。これまた量・質共に最高だった。下手に外食するよりもいい。サービスも最高のホテルで是非また利用したいね。
YUMMY!!
Today’s Climbs
(1) Z’Vieri (6a+) OS
(2) Freistosis (6b) FL
(3) Gimmelexpress (8c) X