Day 1
6:30駐車場→粟谷小屋8:00→堂倉滝吊橋(入渓点)9:00→奥七つ釜11:00→地池谷出合12:25
Day 2
地池谷出合6:00→2段35m滝7:50→正木ヶ原登山道10:25→駐車場11:10
奈良県台高山脈の大台ヶ原に突き上げる堂倉谷を1泊2日で遡行してきた.初めての泊まりで行った沢である.大杉谷コースを堂倉滝まで行き,そこから沢へ入った.
7ツ釜は想像よりも小さく思えたが,変化に富んだ沢の様相は飽きさせることがない.正木ヶ原に突き上げる詰めは暑苦しいものの,抜ければ爽やかな景色が出迎えてくれる!最高の遡行だった.
駐車場を出発しまず日出ヶ岳へ向かった.沢の装備があまりにも邪魔なので,ここでハーネスとビナ類を腰に付けることにした.大杉谷コースは初めて歩く が,なかなか整備されている.しかも看板がやたら多い.
ヒザのバネを生かして歩こう,なんて具合にしばしば呼びかけられた.粟谷小屋で水をがぶ飲みして, 立ち入り禁止の看板を回り込んで堂倉谷へと向かう.激暑の登山道に沢の音が聞こえてくると気持ちが引き締まってきた.
1つめの吊橋の前で準備して徒渉.2つめの吊橋の横から階段を登り,モノレール横から固定ロープを使って堂倉滝の落ち口へ回り込んだ.初っ端から滝が出てきた.釜が深くへつりもできないため早速泳がなくてはならない・・・
水が冷たい!座って気合いで腹に水をかけた.小学生がプールに入る前にキャアキャア言いながら絶対やるやつ.次にケツまで浸かるとクァーーーってくる.腰洗い槽じゃん!い~ち,に~い,ってぶつぶつ 唱える.
一気に泳ぎ切ってそこから驀進した.いや本当に早かった.師匠について行くのでもうへろへろ.コースタイム見たら明らかに早いでしょ.到着12時半!まだお昼.
もう1箇所泳ぎがあったが,サクッとクリアしてやっぱり驀進.中七つ釜はあまり顕著でなかった.その後1箇所斜瀑でザイルを出したが,ナメでいやらしい抜け口にはハーケン&フィックスロープがあったので楽に行けた.
奥七つ釜は,当たり前だが書籍の写真と全く同じだった.でも3つほど釜が発達しているだけで,7つは適当っぽいな.釜に飛び込んで写真を撮った.深く澱んでいるので覗くとちょっと怖い.隣の釜と繋がってそうだ.
最後の斜瀑を登り切ると穏やかになった.堰堤を越え,林道の下を越えて,地池谷出合いに辿りついた.ここで幕営.
焚き火中,あまりのハエの多さに師匠はブチ切れのご様子であった.「俺んとこ来ても何もないっちゅうねん!!」
夕立の間は昼寝をして,夜にまた焚きを再開.徐々にハエがお帰りになって快適になってきた.憩いの一時.