山と温泉で遊んでいる人のブログ
沢登り大峯山系(沢)

旭ノ川・中ノ川/大峯山系

【Course Time】
吊り橋7:20→F.6m7:55→地獄滝8:15→極楽滝8:50→牛鬼滝10:40→モジケ小屋(遡行終了)11:35→林道終点13:25

NCCで旨い某氏,Mr.Godと三人で大峰七面山に突き上げる中ノ川を途中まで遡行してきた.
純粋にこのメンバーで遡行するの は初めてだった.今回で私は沢を引退する.
最後まで安全に,楽しく遡行できた,メンバーに恵まれ,皆に感謝したい.

金曜日に沢に向かって出発したが,無駄にお喋りに集中してたため,堺まで行ってしまう.
ゲロうざい下道で山を越えて,五条まで出る羽目になったので,かなり精神力・体力を消耗した.
林道は途中からダートになって疲れる.林道終点で泊まった.

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出合いの滝 10m程か風情のある吊り橋を渡って入渓

 

6時に起きるつもりが,みんな爆睡していて30分ほど遅くなる.退屈な実習の疲れと見た.遊びすぎのとの説もある.
出合いの滝10mを眺めながら,吊り橋を渡って入渓.板が時折ミシッという.
F.6mは軽く登れるが,落ち口で徒渉して右岸に渡る.ここで落ちたら搬送されるのは確実なので,ロープを出した.
10mほどのやつがなかったので,50mを使うが,やはりロスが大きすぎる.

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F.6mを登る二人F.6mの徒渉

F.6mを過ぎたら,次は地獄滝(45m).スケールのみならず,周りの木々と調和していて 美しい.
滝の側を巻くのは不可能そうに見えたので,戻って左岸から巻く.フィックスが張ってあった.
一旦尾根に上がって,トラバース&クライムダ ウンすると,丁度滝の上の釜に出た.
以前,Mr.Godは滝の巻きで後ろ向きにローリングしたことがあるので,最後尾の私はすごく心配だった.
あの時は, 死んだかと思ったもんだ.今回,こんなに他のメンバーのことが気にかかったのは初めてだと断言できる.
この2年ほどで自分が臆病になったのか,慎重になったのか.とにかく苦しかった.無事巻き終わって正直ほっとした.

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地獄滝45m

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滝の落ち口の釜に降りるMr.God

地獄滝を越えたら,ナメが始まり,それを終えると極楽滝となる.水量が少ないのか,小川のような感がある.
極楽滝は右岸を巻くこ とができた.高度を上げてから,トラバースするが,滝を横断するのでロープを出した.
リードはまた旨い某氏にやってもらう.何の問題もなくきっちりリー ド,ビレイ,プロテクションセットしてくれたので,
これで沢は任せられると思った.2ピッチ目はリードしたが,最後のトラバースが滑りまくって悪い.
ラン ナウトしてたので,怖かった.泥だらけになった.

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極楽滝にて

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極楽滝の巻きでビレイされる私

極楽滝からまた谷は平凡になるが,沢の雰囲気はいい.沢の古典といわれる所以だろうか.
魚影も豊富であった.退屈させる平凡ゴーロ地帯がある沢も多いが, ここはさほど退屈ではない.
牛鬼滝はゴルジュの中にかかるが,巻きは右岸からが自然だろう.でも岩が脆いうえに,フィックスがまた出てきた.
興が醒めた. 巻きは落石と脆さで内心怖かった.欠けたら落ちていくぞ.最後は空中ラッペルして沢筋に戻った.

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牛鬼滝15m汚いFixed ropeの側を登る

沢はまた穏やかになり,そのままモジケ小屋へ.綺麗な小屋で,流石現役だ.
ここで遡行を打ち切って,着替えて下山.暫くアップダウンを繰り返して,鉄の階段が出てきたら,一気に下る.
1時間半ほどで下山完了.日帰り沢はやはり気楽だ.

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穏やかな渓相モジケ小屋が見えた

この沢は比較的銘渓とされるようだが,人臭さが漂いすぎている.しょうもないフィックスが多すぎ.
景観が悪すぎるしルートファインディングの楽しみもへっ たくれもない.滝もよう見たらどっかの沢で見たようなものだ.
やはり所詮沢は何処も同じだな.帰りは,温泉には行ってフィニッシュ.久々の3人遡行で,楽 しい沢納めになった.
Thanks a lot (^o^)/

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