今回のルートは2006年夏に来たルートの逆+αである。天候とパートナーに恵まれ、素晴しい山行にすることができた。
大又(8:15)→明神平(10:25)→桧塚奥峰(11:45)→桧塚(12:20)→明神岳(13:00)→薊岳(14:00) →大鏡池(15:00)→大又(15:55) 7時間30分(19km)

大又から大又林道を歩き、明神平を目指した。1時間ほどして普通の登山道に変わるが、夏に来たときと雰囲気がかなり変わっていたせいか、何回か戸惑った。今年の暖冬は凄まじいもので、明神平にも雪がほとんどない。

明神平はほぼ無風状態でかなり暖かく、快適に過ごせた。持ってきたジャケットは終始ザックから出さずじまい。全くの予想外の出来事だ。明神平から台高縦走路を南に行き、明神岳のところで左に折れて桧塚奥峰 (ヒノキヅカオクミネ:1420m)へと向かった。

結構広い尾根なのだが、テープは多く、また踏み跡もしっかりあった。雪が積もって一面真っ白だったら迷う可能性はあると思う。桧塚奥峰から桧塚への縦走路からの風景はこれまた素晴らしく、台高山脈の魅力を味わえた。


帰りは予想以上に時間が余ったので、明神岳から東の尾根に進み薊岳(アザミダケ:1406m)、大鏡池(タイキョウイケ)を経て大又に帰るコースをとった。やはり薊岳の西と東で尾根の状態に大きく隔たりがあった。多少雪が積もっていた西側の尾根を通過するのは少しビビッタが問題なく通過できよかった。

その後はひたすら植林の中を歩くのであるが、これがまたつまらない。こんなつまらん植林地帯を真夏によく登ってきたなと感心した。個人的には植林は最後にさっと下って、山行を終えるものだと思っている。

前回はこれより短いコースでへばっていた事を考えると、結構進歩したと思う。台高山脈の存在を知ってからまだ7ヶ月ほどだが、その魅力にとりつかれて何度も足を運んだ。しかしそれは交通の便などを理由に北部にとどまっている。そのため台高山脈縦走(高見山~大台ケ原)は今の私にとって魅力的だ。近いうちにこれを実行に移したいと密かに思っている。