室生口大野から村社の春日神社を経て,竜王ヶ淵を見学してきた.村社である春日神社の背後にそびえる山(水晶山というらしい)の美しい柱状節理を観察したいと予てより思っていたので,朝に思い立って実行に移した.
駅で竜王ヶ淵というスポット(地形図的には単なる池塘)を知って(!),ついでなので足を運んだ.車道歩きや林道歩きばかりだけど,合計14km程度の散歩になった.
駅を出て北にのどかな田舎道を登っていく.峠を越えると右手奥に美しい岩場が顔を出した.距離はあるけれども車道歩きなので快適に距離が縮まった.
まずは神社に参拝.立派な灯籠と鳥居に興奮した.何時,誰がどんな物を奉献したのか.それを見るだけでも面白い.
しばし休憩し,岩場はどこかと散策したがあっけなく見つかった.左手に明らかにガレ場が広がっていて,上を見ると岩肌が見えた.冬の時期で助かった.付け根まで行ったけど,下部は汚く崩壊しつつある.日の当たっている二階部分に上がりたかったけど,流石にロープなしでは危険なので諦めた.
右側までトラバースして岩と植林の境界を登ってたどり着けないか行ったが,掴んだ巨大な岩が剥がれて冷や汗を掻いた.脆いくて落石も多そうなのでこちらのアプローチも断念した.やはり下からロープで上がるのがよろしかろう.
神社を後にし,駅で知った竜王ヶ淵まで歩くことにした.一旦山を下りて登りなおす.以前登った額井岳の東に当たるようだ.つないで縦走することも出来そう.
民家の横から延びる地形図の点線の道が分からなかった.池は駐車場完備!!周辺は焼き払われて綺麗に整備されていた.想像以上に大きかった.湖畔の堀越神社はいにしえの人が水神様を祀ったのだろう.登ってくる途中の棚田で引き入れていたと思われる.
帰りは山を越えて国道まで出ることにした.車の入れる林道が続いている.不法投棄されたゴミが目につく.三角点のあるピークは明らかで容易に踏めた.下りになると林道は荒れ果て一部は小川になっていたが,徐々にコンクリートのまともな道に戻った.ひたすら下って国道へ合流,歩道を歩きつつ森林組合(ここにあったのか!)の横から線路に沿っている小道に入り駅に至った.
この時期は600m程度の山でも十分に遊べる.独りならもっと本格的な低山歩きができるのだけど・・・.