Introduction
最近は,沢に行くことに嫌悪感すら抱くようになっていて,もう沢は辞めようかなんて思っていた.
おそらく素晴らしい沢に行っていな かったせいもあるだろう.
黒蔵谷を初め,台高や南紀の美しい沢は中止になったし,簡単な沢しか行けてない現状.
下山したら汚い,臭い,めんどくさいで,こ れまたマイナス要素満点.
フリークライミングに熱中し,楽しく単独縦走するスタイルに変わろうとしていた.
自分は,果たして沢が好きなのかと疑る日々が続いた.
数ヶ月前に,日高の沢に行くことに決まった.ここは困難な沢が犇めく地域.
初めての北海道の沢.新人もいるため,比較的簡単な沢で日高一の秀渓と謳われるヌビナイ 川右股をチョイス.
自身初のスケールの大きな沢で,不安でもあった.パーティのクライミング力を10a程度は欲しかった.
レスキューとかもした方がよかったんじゃないか.天候も微妙な日に,遡行してよいのだろうか.
色々思った.色々思って北海道に着いた.
9/1に敦賀を出発し,翌日20時半に降船.苫小牧市内に入り夜を明かした.
学生だから出来るって感じの野宿だった.警備員さんが快く(?)我々の安全を気遣ってくれた!