山と温泉で遊んでいる人のブログ
北海道(沢)沢登り

ヌビナイ川右股~ピリカヌプリ day2

今日は一気に沢を詰め,ピリカヌプリに登頂した.
七ツ釜やトラバース,藪こぎと遊ばせてもらった.
それにしても頂上でドコモのアンテナが立ったのには驚いた.

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HIGHLIGHTの七ツ釜

寒いので焚き火して出発.しばらくして507m二俣に差し掛かる.位置確認に有用.
平凡な流れの向こうに滝がかかる左股.困難らしい.行ってみたい気もする.

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ヌピナイ川左股入り口

だんだんとゴルジュが顕著になって雰囲気が出てきた.左岸(右側)から対岸に徒渉する箇所がある.
この沢の核心とされる.幅3~4mほどの徒渉.ジャンプして突破.流されると死亡フラグへ一直線である.
右岸にはハーケンが打ってあった.そのまま比較的明瞭な巻き道を辿ってゴルジュを 抜ける.

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ゴルジュを徒渉して眺める

落ちないことが肝心ではあるが,別に登攀能力はいらないと思う.
というか以後,巻き道が明瞭なのでかなり興醒めだった.人臭さプンプンの沢だっ た.

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ゴルジュを抜けてすぐの滝は右を突破.6時55分にちょっとやらしいトラバースに差し掛かる.
別にどうってこと無いのだが,ここも落ちるとヤバイ.リングボルトに細いFIXロープが張ってあった.
セルフビレイとかした方が賢明かな.

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微妙なトラバースに興じる(?)

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綺麗な小滝,ここも巻けた

その後小滝を同じように徒渉したり巻いたりしながらスノーブリッジに差し掛かった.
隊長は渡ることも考えていたようだが,私は渡るのなんて到底イヤなので左岸トラバースで進んでいく.
振り返ると,案の定渡っていたらやばかったし,巻き道はこちらが正解のようだ.
巻き道は細く,楽しいトラバース請け合いか.

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スノーブリッジ,耐久性は不明

その後も豪快な滝を見つつ,すんなりと七ツ釜に到着.ここまで3時間.まあまあの時間だ.
七ツ釜はやはり数は適当で,意外と規模は小さく,そこまで綺麗とはいえないのが実際(´・ω・`)
行かれた際は幻滅せぬよう!

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この滝の手前でレスト,右を直登したが,実は巻けるというオチ

いったん釜に下りて,あとは適当に進む.この上部のナメはなかなか綺麗で癒された.
そのまま790m二俣に到着し, テント設営.それほど広くないが,しっかりしたスペースがいくつかあったた.
後輩は,お疲れのようで留まることになった.よくここまで登ってきたものだと後になって感心した(;´∀`)

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七ツ釜,晴れていたら思わず飛び込みたくなるだろう!

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この登りが非常に怠い( ̄д ̄)

我々はピリカヌプリ往復に向かう.沢は長くてだるいの一言.
滝はどれもきちんと した巻き道があるのでよく探そう.1220m付近の三俣で,詰めの沢を間違えた.

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真ん中は滝で辞めといた方が賢明そう.右はガレガレで登りにくそう.左は先ほどまでと変わらずまともそう.
ということで左股を行くが,上り詰めるとヤブになったorz 獣道だがなまじ進めるのでどんどん上ってしまう.

ひたすらヤブと格闘すること1時間以上,ようやくピリカヌプリから南に走る稜線へ抜けた.
そのままピリカヌプリ(1630.8m)に到着.獣道があって,ハイマツが殆ど無かったことは不幸中の幸いだった.

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発狂しかけてるヽ(`Д´#)ノ

頂上には三角点以外何にもない,何にも見えない頂上はなぜか携帯の電波が入った
明日の天気を確認し,愕然,落胆,消沈 して下山した.
ソエマツ方面の稜線途中のピンクテープから下りてくと,先ほどの三俣のガレガレ右俣に出た.
天国か地獄かって感じだな,おい.

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標識すら無いピリカヌプリ頂上

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ピリカからの下り,あまりにも快適過ぎた/(^o^)\

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ようやくタスクを完了した

帰ってきて荷物をぶちまけて着替えた.やっと解放された気がする.
が,翌日は雨のよう(´・ω・`) 嫌な予感・・・

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